2012年9月20日(木)
囲碁新人王戦決勝3番勝負第1局
富士田三段が先勝
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富士田明彦三段(20)と金沢真三段(20)の若きライバル対決となった第37期囲碁新人王戦(しんぶん赤旗主催)の決勝三番勝負第1局が19日、東京都千代田区の日本棋院でおこなわれ、富士田三段が午後4時25分、275手まで黒番6目半勝ちを収めました。
立ち会いの小島高穂九段、小木曽陽司赤旗編集局長の見守る中、握って富士田三段の先番となりました。
黒1小目に対し、金沢三段は白2といきなり一間高ガカリ。気合十分の出だしです。
富士田三段は左辺を確定地とし、金沢三段が下辺にどれだけの白地をつくるかという展開に。黒53以下の右辺の折衝で白が後手で生きた構想に、控室では「黒75サガリがきて、下辺の白が薄くなった」と疑問の声が出されました。
黒は77以下先手で右上隅を固め、中盤で優位に立ちました。
その後、白が中央、下辺をどうまとめるかが焦点になりましたが、黒の富士田三段は堅実にヨセ、金沢三段の追い上げを振り切りました。
観戦記者、中村智佳子さんによる熱戦譜は10月1日から本紙で掲載されます。
富士田三段の話 途中まで苦しく細かい碁になると思っていた。(勝ちを意識したのは)右上を固めたあたり。まだ2局目があるのでしっかり準備して臨みたい。
金沢三段の話 途中まで悪くないと思っていたがヨセで損を重ねて大差になってしまった。後がなくなったので次はがんばりたい。
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