2012年9月19日(水)
侵略反省 平和誓う
本願寺派が全戦没者法要
総長と市田氏懇談
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浄土真宗本願寺派(西本願寺教団)は18日、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑で、第32回全戦没者追悼法要を行い、全国から1600人が参列しました。
法要は、「日本の侵略戦争に協力した私たちの宗門の過ちを反省し、慚愧(ざんき)の思いをもって、戦争のない世界を築くという願いのもと、平和への誓いを新たにする」(同法要委員会)との思いで、日本が侵略戦争の口火を切った「満州事変」の発端となった柳条湖事件(1931年)の日に開かれています。
橘正信総長が恒久平和の実現を願う「平和宣言」を発表。同宣言では、東京電力福島第1原発事故にふれ、原爆の被害の苦しみを忘れて平和利用の名の下に原子力開発を進めたことが人類存亡の危機を招いてしまった象徴的事例だとのべています。
日本共産党の市田忠義書記局長、笠井亮衆院議員、田村智子参院議員をはじめ、各党国会議員が焼香し、紹介されました。
法要に先立ち、市田氏と橘総長が懇談。橘総長が龍谷大学(京都市)の学生だった時に市田氏が同大学図書館の司書だったことなど、なごやかに話しました。市田氏が「戦没者の追悼法要を長い間やってこられたのは素晴らしいことです」とのべ、橘総長は「継続は力なりです」と応じました。