2012年9月16日(日)
オスプレイの試験飛行
防衛省 下関沖で調整
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防衛省は14日、米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイの試験飛行を山口県下関市沖の日本海上に設定されている米軍訓練空域「R134」で行うよう調整中であることを、同機が陸揚げされている山口県岩国市の市議会全員協議会で明らかにしました。これに対し、同市議会の保守系会派の所属議員からも「10月の沖縄・普天間基地配備というスケジュール先にありきだ」との批判・疑問が相次ぎました。
神風英男防衛政務官は「いま調整しているのは、岩国飛行場から瀬戸内海に抜け、海上を通りながらR134で行うと(いうもの)」と説明しました。R134は米軍への提供空域で、低高度訓練や試験飛行を行うことになっています。
防衛省担当者の説明によれば、政府がオスプレイ飛行の“安全宣言”を出した後、米軍訓練空域のほか、同基地内あるいは基地上空を旋回する場周経路で作動状況を点検するための「機能確認飛行」と、操縦士の技量を確認するための「習熟飛行」を行います。
「安全性」を広報するための「体験飛行」も予定されており、試験飛行から普天間基地(沖縄県宜野湾市)に全機が移動するまでに2週間程度としています。