2012年9月15日(土)
オスプレイの編隊飛行基準
フロリダ事故機と同じ
赤嶺議員に政府答弁書
野田内閣は14日、普天間基地(沖縄県宜野湾市)への配備が狙われる米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイが編隊飛行時に機体間で保つよう定められている位置関係は、6月に米フロリダ州で墜落事故を起こした空軍仕様のCV22と「基本的に同様」とする答弁書を閣議決定しました。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員の質問主意書に答えました。
事故は、2機のCV22が編隊飛行中、後続機が先行機のつくりだす後方乱気流に巻き込まれて墜落したというもの。米軍事故報告書によると、編隊飛行時の最低距離は機体間で250フィート(76メートル)、高度差で25フィート(7・6メートル)と定められています。事故機は高度差の規定に従っていませんでしたが、機体間では1200フィート(365メートル)と約5倍の間隔をとっていました。
MV22とCV22の構造上の違いについて答弁書は「構造は基本的に共通している」としており、フロリダと同様の編隊飛行時の事故がMV22でも起こりうることを事実上認めています。