2012年9月15日(土)
「30年代まで待てぬ」
官邸前から政府に抗議
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首相官邸前抗議行動が14日、官邸前と国会・霞が関一帯でおこなわれました。「原発ゼロ」を2030年代まで先送りするなど世論に背く政府の新エネルギー戦略に怒りの声が相次ぎ、4万人(主催者発表)の参加者は「原発いらない。いますぐやめろ」と唱和しました。日本共産党の志位和夫委員長と笠井亮衆院議員が参加しました。
官邸前抗議行動は、首都圏反原発連合(反原連)有志が毎週金曜日に呼びかけているもの。反原連のミサオ・レッドウルフさんがマイクを握り、「政府の判断は承服できない。パブリックコメントでも即時停止が圧倒的だ。国民の声を聞いて方針を決めろ」と訴えました。
「原発ゼロが国民の声」と書いた段ボール製のプラカードを掲げた三重県四日市市の男性(38)は「最初は2030年といってたのがいつの間にか2030年代に変わっていた。こんなのを認めたら間違いなく何十年もひきのばされる。即刻ゼロ以外ありません」と話しました。
福島市から夫婦で東京都町田市に避難している女性(62)は「2030年代というのはよく考えたら39年まで入る。これほど多くの人が反対しているのに、政府はどうして耳を傾けないのか。悔しい。福島の人の気持ちが分からないのか。再稼働なんかはもってのほか。本当にここで頑張って原発ゼロにすることが私たちの責任だと思っています」と語りました。
東京都杉並区から参加した女性(26)は「原発ゼロをめざすけど再稼働は認めるなんて、政府はいいかげんです。そのあいだにまた大地震が起きたらどうするんですか」と語りました。
国会正面前に設置されたスピーチエリアでも「30年代なんて、そんな先まで待てない」「政府は核燃料サイクルも温存するという。そんなゼロを信じられますか」の声があがりました。