2012年9月13日(木)
生あるうちに解決して
日本軍「慰安婦」被害者招き集会
川崎
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日本の侵略戦争で日本軍「慰安婦」として、性暴力の被害を受けた韓国の李容洙(イ・ヨンス)さん(83)が実名で被害を告発してから20年になった今年、李さんを招いての集会が12日、川崎市内で開かれました。主催は、川崎から日本軍「慰安婦」問題の解決を求める市民の会。
現在も日本政府は責任を認めていません。橋下徹大阪市長は「強制連行の事実については確たる証拠がない」などと発言(8月21日)し、地元・大阪や人権団体などから抗議の声があがっています。
李さんは「証言することは私の命と同じ」と話し、日本語で語り始めました。15歳のときに、自宅で寝ていたところを日本軍によって連行されました。帰りたいと言うと「言うことをきかなければ殺す」と脅され、軍靴や棒で顔や体に暴力を受けました。
各地を日本軍とともに転々とし、17歳で父母の元に帰るも、「また捕まるのではないかと思うと、顔を上げて歩けない。誰にも話せなかった」といいます。
李さんは言います。「日本と韓国は隣の国だもの。若い人たちが仲良く手をつないでいけるようにするのが私の仕事。私が生きているうちに解決をしないと」と、日本政府による心からの謝罪と賠償を求めました。