2012年9月13日(木)
河川整備 氾濫防げた
九州豪雨2カ月 赤嶺議員が調査
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熊本県の白川流域に大きな水害をもたらした九州北部豪雨から2カ月の12日、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は熊本市、菊陽町、大津町にまたがる白川中下流域の氾濫現場を調査しました。松岡徹県議、山部洋史衆院熊本1区予定候補、上野美恵子、那須円両熊本市議が同行しました。
赤嶺氏らは被害地域10カ所を回り、堤防未整備区域などから水があふれた所を確認。熊本市龍田陣内地域では家の中の土砂は取り除いたものの生活できる状態ではないため、外壁の破れたままの無人の家屋がありました。被災者は8月いっぱいで避難所が閉鎖されて以降、民間の借り上げ住宅に身を寄せているといいます。
松岡県議は各現場で、党県委員会が国土交通省九州地方整備局に要望している個別の治水対策を説明。「堤防整備や川底に堆積した土砂の除去など当然やるべきことをやっていれば、今度の大雨でも1カ所を除いて氾濫は防ぐことができた」とのべました。
同省は11日、白川の治水対策について立野ダム(建設予定地=南阿蘇村、大津町)建設が「最も有利」との検証結果を示しました。水門ではなく穴で洪水を自然調節する同ダムは、流木や土砂で穴の埋まることなどが懸念されており、党県委員会はダムによらない治水を求めています。
赤嶺氏は「ダムありきではなく早急にやるべきことがあるとわかった。県委員会の要望について国がどう受け止めているのか確認したい」と語りました。