2012年9月9日(日)
米軍 北で南でやりたい放題
沖縄
「外来機」大挙で爆音被害激増
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「極東最大の空軍基地」と言われる嘉手納基地(沖縄県嘉手納町)では、最新鋭のステルス戦闘機F22Aラプター12機(米バージニア州ラングレー基地)などの「外来機」が大挙飛来し、爆音被害が激増しています。
墜落が相次ぐ欠陥機オスプレイの普天間基地(同県宜野湾市)配備に対する県民の怒りが高まっていますが、嘉手納基地周辺もきわめて危険な状態です。
オスプレイ配備に反対する県民大会前の7日、記者が目視しただけでも、F22が4機以上、続けて離陸。2機編隊で飛行し、住宅地上空で急旋回して激しい爆音をまき散らしました。
また、岩国基地のFA18戦闘攻撃機(第242全天候戦闘攻撃中隊)や米国から飛来したC17大型輸送機も見られました。嘉手納基地所属のF15戦闘機やP3C哨戒機なども離着陸を繰り返し、熱風とともにジェット燃料の悪臭が充満。戦場のような状況でした。
秋田
飛行訓練ルート市街地に接近
米軍が公表した垂直離着陸機MV22オスプレイの低空飛行訓練ルートの一つ、ピンクルートが、秋田県南部で、これまでに知られていたルートより西側に四十数キロも大幅に変更されていることが分かりました。
これまで明らかになっていた秋田県南部のルートは、高坂ダム(山形県真室川町)→皆瀬ダム(秋田県湯沢市)→田沢湖(同仙北市)の奥羽山脈西側の山際ルートです。今回、沖縄へのオスプレイ配備計画に関する「環境レビュー」で明らかにされたルートは、高坂ダム→保呂羽山(横手市)→田沢湖となっており、大仙市大曲、仙北市角館町付近の上空を飛行します。通過ポイントの皆瀬ダムが無くなり、保呂羽山が新設されているのが特徴です。
軍事リポーターの石川巖氏は「イラク、アフガン戦争以降、都市型訓練が多くなる傾向にある。山際ルートから角館の市街地を含むように変えるのもその一つかもしれない」と話しています。
秋田県内では、米軍三沢基地のF16戦闘機が県内全域を勝手気ままに飛び回っています。米海軍の戦闘機も各地で目撃されています。米軍機は発表されたルート上を“行儀よく”飛ぶのではなく、どこでも自由勝手に飛んでいるのが実態です。
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