2012年9月9日(日)
安心の医療実現へ
医師・看護師・介護職員増やして
医労連 全国一斉キャラバンがスタート
安心の医療を実現するために、医師、看護師、介護職員を大幅に増員し、夜勤を改善しようと、日本医療労働組合連合会(日本医労連)の「いのちまもる全国一斉地域キャラバン行動」が8日、始まりました。東京・有楽町駅前では、日本医労連、東京医療関連労働組合協議会のメンバー40人が、夜勤改善や職員の大幅増員を求める署名への協力などをよびかけました。
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日本医労連の山田真巳子委員長は、過酷な勤務で看護師は毎年12・5万人退職していると指摘。「看護師が働き続けることができなければ安心できる医療は実現できない」と訴えました。
現場の看護師が次つぎマイクを握り、「夜勤は3人しかいないのに、朝になると30〜40人のナースコールがある」「労働条件や夜勤を改善しない限り、看護師は働き続けられない」「患者さんの命を守るために、看護師を増やすことが必要だ」と訴えました。
署名した53歳の男性=東京都世田谷区=は、「父が長期入院していたとき、『夜勤は長い、休みはない』という話を聞きました。看護師が働きやすい職場をつくらないと、入院する側も満足な医療は受けられない」と語りました。介護職をしている29歳の男性=東京都新宿区=は「17時間夜勤が月6回ある。夜勤では50人いる入居者を3人でみている」と話していました。
キャラバン行動は、11月末まで全都道府県でとりくまれ、宣伝・署名行動、議会請願、医療関係団体への訪問・要請などが実施される予定です。