2012年9月9日(日)
オスプレイまた緊急着陸
米南部の市街地 飛行中トラブル
【ワシントン=小林俊哉】沖縄の米軍普天間基地に配備が計画されている米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが6日、米南部ノースカロライナ州ジャクソンビルの市街地に緊急着陸していたことが分かりました。機体から煙が出ていたとの目撃情報も出ています。地元メディアなどが7日、報じました。
緊急着陸したオスプレイは、同州の海兵隊ニューリバー基地に所属。何らかのトラブルのため警報ランプが点灯し、パイロットが「予防措置」として着陸に踏み切ったといいます。原因は現在も調査中です。
着陸した地点は、市街地にある教会の裏の空き地。地元紙は、同機の胴体が裏庭の木をかすり、自宅が揺れたとの住民の証言を紹介。機体から液体が漏れ、熱い部品に触れて煙が発生した可能性を指摘する同基地報道担当者のコメントも伝えています。
同基地所属のオスプレイは7月にも、地元の民間空港に緊急着陸する事例が発生したばかりです。今回は市街地への着陸だけに、同機の安全性の欠如ぶりを一層印象づけました。
オスプレイは、4月にアフリカのモロッコで墜落事故が起きたのに続き、6月にも米南部フロリダ州で墜落しています。