2012年9月8日(土)
総選挙での躍進へ――政党のあり方の根本を問う論戦を
志位委員長があいさつ 「大義」と「展望」示した党議員団
229日間に及んだ通常国会は7日、衆参両院で請願の採択や閉会中審査の手続きなどが行われ、8日で閉会することになりました。民主党が衆院で強行した定数削減法案や、ムダな開発や富裕層・大企業減税のために赤字国債を発行する公債特例法案は廃案となりました。日本共産党の志位和夫委員長は7日、国会議員団総会であいさつ(全文)し、今国会のたたかいを振り返りながら、総選挙での躍進を呼びかけました。
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通常国会閉会へ
志位氏は消費税問題、原発ゼロ、環太平洋連携協定(TPP)、オスプレイ問題で広がる国民運動にふれ、「日本共産党は、どの『一点共闘』でも重要な役割を果たし、その発展のために誠実に力をつくしてきました。たたかいの『大義』を明らかにするとともに、たたかいの『展望』が『アメリカいいなり、財界中心』の政治を断ち切る改革を行うことにあることを示してきました」と強調しました。
「どの問題でも私たちの主張は国民多数派となっています。ここに自信をもって、たたかいのいっそうの発展に力をつくそう」と呼びかけました。
今国会で最大の焦点となった消費税増税問題をめぐっては、民自公3党が密室談合で「増税連合」をつくり、国会をろう断する動きに対し、日本共産党は「消費税増税法案反対」の一点での野党共闘を呼びかけ、衆院では内閣不信任案を提出し、参院で問責決議案を可決させ、増税勢力に痛打を与える画期的な成果をあげたと強調しました。
「消費税に対する考え方の違いはあっても、国民の声に応えて消費税増税法案阻止の一点の共闘を行う―筋を通しながら柔軟な国会対応を行うことを示した点で、国民の共感を広げ、わが党の国会対応の幅を広げました」と指摘しました。
最後に「きたるべき総選挙では政党のあり方を根本から大きく問う論戦を展開して、必ず躍進を果たしたい」と表明しました。
総選挙では、第一に「アメリカいいなり、財界中心」という古い政治を断ち切る本当の改革をすすめるのか、形と顔だけ変えて延命をはかるのかが問われると述べ、日本改革のビジョンを大いに語ろうと呼びかけました。
第二に「政党らしい政党」とは何かが問われると語り、片山善博元総務相が「日本には共産党などを除くと政党らしい政党は事実上ない」と述べていることに言及。「どの党も国民から遊離し、『浮草』化しています。『草の根』で国民と結びつき、綱領にもとづいて堂々とした政治活動を行う、日本共産党の姿は誇りに考えてよいのではないでしょうか」と語りました。
志位氏は、最後に、この9月、党勢拡大の目標を総達成して、自力をつけ、躍進への道を必ず切り開こうと熱くよびかけました。