2012年9月7日(金)
交通・住宅 負担重い
福島原発事故 避難者支援求め集会
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福島原発事故被害者(避難者)、その生活を支援してきた東京災害支援ネット(とすねっと)が6日、衆院第1議員会館内で、「原発被害者支援の具体化を求める院内集会」を開き、100人が参加しました。
森川清とすねっと代表が主催者あいさつしました。福島県の避難指示区域外から都内への避難者の多くが、生計維持者を同県内に残し母子のみで避難していることにふれ、「子どもが育つ一方、夫と離ればなれの時間が長くなっている。避難者の望み、必要な支援を検証しつつ政府に訴えていく」とのべました。
とすねっとが先月、避難者に実施したアンケート調査では、75%の人が生活費が増え、平均増加額は月6万5500円でした。高速道路無料化打ち切り(今年3月末)によって、離れてくらす家族と会う回数が月2・92回から1・52回(平均)に半減しています。
原発事故被害者が避難生活の現状を訴えました。いわき市から二人の小学生と避難している母親は「子どもが、父親と離れてくらす寂しさや悲しみを母親に見せまいと頑張り過ぎ、心のバランスを崩して通院している」と発言。同市から都内の家族のもとへ週末、車で通う男性は「区域外避難者・住民への高速道路無料化打ち切りで、経済的な負担が増えた」と話しました。
日本共産党の紙智子、田村智子参院議員をはじめ、各党議員が激励のあいさつをしました。
高速道路料金や住宅支援などを求めた要望書を、野田佳彦首相や復興、財務など各閣僚に送りました。