2012年9月6日(木)
生活さらにひっ迫 消費税増税やめよ
困っちゃう人 官邸前で行動
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「消費税増税するな!」「社会保障もっと充実させろ!」―。貧困問題に取り組む人たちでつくる「このまますすむと困っちゃう人々の会」は5日、毎週水曜日に首相官邸前で行う「スタンディングアクション」で訴えました。今回で8回目。110人が参加しました。
呼びかけ人の一人、信木美穂さんは「富裕層は応分の税負担もせず、大企業は内部留保があるにもかかわらず、労働者の福利厚生や給料はよくならない」と批判。「生活困窮世帯に重くのしかかる消費税は生活をさらにひっ迫させるだけ。財源確保のメリットより貧困層を増やすデメリットの方が大きい」と強調しました。
「99%は叫ぶノダ! 消費税値上げ撤回するノダ!」とギターを弾きながら歌った男性(56)=埼玉県新座市=は、都内の私立高校の非常勤講師です。「生活が安定せず、貯金を取り崩しながら暮らしています」
さいたま市内から友人と誘いあってきた女性(29)は一時、路上生活を余儀なくされました。「消費税増税して生活保護費を削減したら、私たちに『死んでくれ』といっているようなものだ」と怒りをあらわにしました。
東京都渋谷区で生活保護を利用している男性(43)は「生活保護を利用しながら職業訓練を受けて給付金をもらうとその分すべて生活保護費からひかれてしまう。給料のように控除がないとつらい」と話しました。
日本共産党の田村智子参院議員が駆け付け、「生活を追いつめる政治はやめにしようといまこそ、立場の違いを超えて訴えていきたい」とあいさつ。消費税増税など参加者からの質問に答えました。