2012年9月1日(土)
米兵わいせつ事件に抗議
沖縄県議会が決議・意見書
沖縄県議会は31日、那覇市で発生した米海兵隊員による女性への強制わいせつ致傷事件に抗議する日米両政府あての決議・意見書を全会一致で可決しました。県議会の米軍基地関係特別委員会の所属議員は同日、外務省沖縄事務所、在沖米国総領事館、在日米軍沖縄地域調整事務所、沖縄防衛局を訪れて厳しく抗議しました。
事件は8月18日の午前4時30分ごろ、女性を背後から髪をつかんで引き倒し、わいせつ行為におよび、全治1週間の頭部打撲を負わせたもの。
決議・意見書は、事件が県民に強い衝撃と大きな不安を与えたと同時に「女性に肉体的、精神的苦痛を与え、人間としての尊厳を蹂躙(じゅうりん)する極めて悪質な犯罪だ」と厳しく批判。被害者と家族への謝罪と完全な補償、日米地位協定の抜本的な見直しなどを求めています。
「尖閣」で意見書
県議会は同日、尖閣諸島に関する意見書も全会一致で可決しました。
意見書は、香港の民間団体メンバーによる不法上陸にふれつつ、感情的な対立、緊張の激化への不安を表明。政府に対し、尖閣諸島が歴史上も国際法上も日本の領土であることを中国政府をはじめ、諸外国に示すこと。また、日中両国間の緊張の激化を自制し、道理にのっとり、冷静かつ平和的な外交交渉で解決することを求めています。