2012年9月1日(土)
民主党暴走 3委員会を単独開催
問責可決受けとめず
民主党は31日、野田佳彦首相に対する問責決議が可決されたにもかかわらず、衆院の外務、国土交通、内閣の各委員会を全野党が欠席のまま単独で開き、協定承認や法案の採決、趣旨説明を強行しました。
協定承認を強行―笠井氏批判
外務委
外務委員会では、偽造品取引防止協定(ACTA)など4協定・条約締結の承認に関する審議を打ち切り、採決を強行。民主党単独で可決しました。
開会に先立つ理事会で日本共産党の笠井亮議員は、「参院で問責を可決した意味は重く、首相も『厳粛に受け止める』と言っている。その内閣提出の条約審議は行うべきでない」と主張。「しかもACTAには国民からさまざまな意見や疑問が出されており、与野党出席のもと十分な慎重審議を尽くすべきものだ」と述べ、委員会開催と採決の強行に抗議しました。
国土交通委員会では、海上運送法一部改正案など3法案を与党のみで可決しました。
趣旨説明を強行―塩川氏抗議
内閣委
内閣委員会では、国家公務員制度改革関連法案の趣旨説明を強行。日本共産党の塩川鉄也議員は委員会開催前に荒井聰委員長に対し「問責決議が可決された下で新たな内閣提出法案の審議はできない。今日の委員会は行うべきではなく、強く抗議する」と述べ、開催に反対しました。