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2012年9月1日(土)

官邸前 「原発いらない」

人事案撤回求める

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(写真)原発再稼働やめろと抗議行動に参加する人たち=31日夜、国会正門前

 首都圏反原発連合の有志が毎週金曜日によびかけている東京・首相官邸前抗議行動。21回目の開催となる31日も、官邸前と国会一帯を埋めた4万人(主催者発表)が、「原発いらない」「いますぐやめろ」「大飯(原発)をとめろ」と声を響かせました。官邸前と国会正面前に加えて国会図書館前にもマイクを据え、民主党本部に向けても原子力規制委員会人事案の撤回を要求しました。


 「首相は決断しろ」「電気は足りてる」など、手製のプラカードやゼッケンを持ち寄る参加者の姿が目立ち、午後6時の行動開始から時間がたつにつれ参加者の列がのびました。

 「すべてはまず、『原発をなくそう』と決めてから」と話すのは、東京都北区の男性(37)。今回で8回目の参加です。「原発を再稼働しておいて少しずつ依存度を減らすなどという懐柔策ではなく、首相が考えるべきことは原発をなくす決断です」

 本紙の調べでは、官邸前行動に呼応して全国40道府県70余カ所で抗議行動が計画されていました。「原発反対」と書いたうちわを持って参加した神奈川県相模原市の男性(70)が語ります。「市民がわいてでてくるような地道な運動を広げれば政府を追い込む力になる。原発が止まっていても支障をきたしていない。政府は原発を止めると明確にいうべきだ」

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(写真)参加者とともにマイクで訴える志位和夫委員長と笠井亮衆院議員=31日夜、国会正門前

民意は「原発ゼロ」志位氏が訴え

 官邸前抗議行動でマイクを握った日本共産党の志位和夫委員長は、政府のエネルギー政策についての「国民的議論に関する検証会合」が“国民の過半数は原発ゼロを望んでいる”との結果を発表したと指摘。「民意はもう明瞭ではないですか」と問いかけると、「そうだ」の声があがり、拍手や鳴り物の音に辺りは包まれました。

 笠井亮衆院議員も訴えました。  (志位氏の訴え)

関電前も人の輪

 「電気は足りてる、命を守れ」。31日夕、関西電力本店(大阪市北区)前。突然降りだした大粒の雨が上がると、みるみる人の輪が広がり、子どもを連れた女性、制服姿の高校生、会社帰りの男性らが訴えました。

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(写真)関西電力本店前に集まり、大飯原発再稼働反対を訴える人たち=31日、大阪市北区

 昨年から原発反対のデモに参加しているという女性(24)=堺市=は、「こんなに危ないものを未来の子どもたちに残せない。廃炉まで抗議を続けたい」。「何か行動しないと」と初参加の男性(62)=枚方市=も「この夏で電気が足りてるのがわかったのに、さらに再稼働させようとしているなんて本当に腹立たしい」と憤ります。

 同時刻、住之江区の関電大阪南支店前でも抗議行動をしました。


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