2012年8月31日(金)
オスプレイ “安全 十分でない”
山口 防衛相説明に知事・岩国市長
|
森本敏防衛相は30日、米軍普天間基地(沖縄県)に配備予定の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを駐機中の山口県、岩国市を訪れ、今年4月にモロッコで墜落した事故原因などについて説明しました。
山口県庁では山本繁太郎知事や柳居俊学県議会議長らと、岩国市では、福田良彦市長らと会談。
森本防衛相は、モロッコでの墜落事故の日本側の調査結果を説明。フロリダでの墜落事故についても1週間ほどかけて分析して改善策をとりまとめ、日米合同委員会で運用の枠組みを合意した後、岩国に陸揚げしている12機のフライトを開始したいと表明。自治体関係者やメディア関係者などをオスプレイに乗せて「理解のためのデモンストレーションをしたい」とのべました。
これに対して山本知事は「安心・安全は十分ではない。タイムスケジュールを含めて納得できない」と答え、体験搭乗については「聞いたばかりでまったく頭にない」とのべました。
福田市長は、「調査チームがだされた結果は信頼がおけると受けとめました」とのべる一方、「今日の段階では安全性を判断しきれていない」と表明し、会見では、「安全性を判断できない段階でデモ飛行まで計画しているのには疑問を感じる」とのべました。
市民が抗議
県庁前でも市役所前でも市民らが「風吹けば落ちる欠陥機 オスプレイはアメリカに帰れ」などの横断幕やプラカードをかかげ、「欠陥機の配備反対」「オスプレイは岩国にいらない」「沖縄にもいらない」と森本防衛相に抗議しました。