2012年8月27日(月)
尖閣・竹島
冷静な外交が必要
穀田氏 話し合いのテーブルを
日本共産党の穀田恵二・国対委員長は26日、NHKの日曜討論で、尖閣諸島・竹島問題について各党出席者と議論し、同問題をめぐる党の立場を改めて示しました。
穀田氏は「尖閣については日本の領有権は歴史的・国際的にも明瞭であり、竹島については日本領土と主張する正当性は根拠があるというのが基本的な考え方だ」と述べました。その上で、「(領土問題の解決には)歴史的事実と国際的な道理を踏まえて冷静な外交努力が必要であり、緊張を高めるやり方は(日本と相手国)双方とも自制すべきだ」と主張しました。
24日に議決された韓国大統領による竹島上陸を非難する国会決議は「竹島の不法占拠を韓国が一刻も早く停止することを強く求める」とこれまで政府が求めてこなかった要求を突きつけ、香港民間人による尖閣上陸の非難決議は「警備体制の強化を含め、あらゆる手立てを尽くすべきである」と主張しています。穀田氏は両決議について、冷静な外交努力(による解決)の立場が欠落しており、「物理的な対応に終始している」ので日本共産党としては反対したと説明しました。
穀田氏は竹島をめぐる日韓関係について、「話し合いのテーブルがない」ことが問題だと指摘。「竹島を日本に編入した時期は、日本が韓国を併合した時と重なっている。そういう点で、韓国に対する過去の植民地支配についての根本的な反省の上に立って、話し合いのテーブルを開くことが大事だ」と述べました。