2012年8月26日(日)
改憲へ「維新」と連携
安倍元首相 「彼らの力が必要」
安倍晋三元首相は25日、民放テレビ番組で、大阪維新の会との連携を模索していることにふれ、改憲とのかかわりを強調しました。
安倍氏は、憲法を改定する要件を定めた「憲法96条では完全に一致している。96条『改正』についてわれわれも保守系議員グループでその方向性を示したが、なかなか国民に届かない。彼ら(大阪維新の会)が発信すると国民的な話題になる。彼らの力は、そういう大きな変革には必要なのかなと(思う)」と語り、連携の大きな狙いは改憲へ弾みをつけるためとの考えを明らかにしました。
安倍氏はさらに、改憲にむけたスケジュールを問われ「次の総選挙だけではできない。来年の参院選も視野に入れ、そういう(改憲)勢力をつくることが憲法を変え、大きく戦後体制をかえる道だ」とのべ、来年夏までに実施される衆参選挙を通して国会内に改憲を発議できる勢力(3分の2以上)を形成したいとの構想を語りました。
大阪維新の会が強権的な教育行政を進めていることについて安倍氏は、「彼らの目指す方向は安倍内閣当時、教育基本法を変えたあの精神をしっかり現場で実施していくと理解できた。同じ方向に向かっている」と、改悪教育基本法に沿った大阪府市政を高く評価しました。