2012年8月25日(土)
「古典の日」法案可決
衆院本会議で全会一致
|
11月1日を古典の日と定め、古典の教育や普及などを行う「古典の日」法案が24日、衆院本会議で、全会一致で可決されました。
本会議に先立つ衆院文部科学委員会で日本共産党の宮本岳志議員は、法案が「心のよりどころとして古典を広く根づかせ」と定めていることについて、「何を心のよりどころとするかは思想信条の自由だ」と述べ、国民の内心の自由に踏み込む趣旨でないことを確認しました。法案提出者の自民・馳浩氏は「内心の自由に踏み込んだり制約する考えはまったく持っていない」と答えました。
宮本氏は「そもそも身近なところに古典を含む文化芸術に親しむ環境が整備されていない」と指摘。大阪では橋下市政による文楽など古典芸能への補助金を打ち切る動きがあることにふれ、「古典を含む文化や芸術に親しむ環境整備を進めるべきだ」と強調。馳氏は「大阪の事例は残念。この法案を契機に進められていくことがふさわしい」と述べました。
宮本氏が、古典にはアイヌの民族文化や沖縄県独自の文化など地方に伝わるものも含むのかと質問すると、馳氏は「わが国ゆかりのものという意味で理解いただきたい」と述べました。