2012年8月25日(土)
竹島・尖閣 「上陸非難」2決議を議決
共産党は反対 冷静な交渉で解決を
民主、自民、みんな、国民新党、改革、たちあがれ日本が共同提出した「韓国大統領による竹島上陸非難決議案」と「香港民間活動家尖閣諸島上陸非難決議案」が24日、衆院本会議で、それぞれ民主、自民、公明、生活などの賛成多数で議決されました。日本共産党、社民党、新党大地は反対しました。
本会議に先立つ議院運営委員会で意見表明した日本共産党の穀田恵二議員は、「領土問題は、どのような問題でも、歴史的事実と国際法上の道理にのっとり、冷静な外交交渉で解決を図ることが大事だ。感情的な対応で緊張をエスカレートさせるようなことは双方が自制すべきだ」と指摘しました。
その上で、竹島にかかわる決議案が、韓国にたいし「不法占拠の一刻も早い停止」などエスカレートした要求を突きつけ、日本政府に「断固たる決意をもって毅然(きぜん)とした態度」を求めていることをあげ、「冷静な外交交渉による解決の立場がまったく欠落しており、全体として緊張を激化させるものとなっている」と述べました。
また、尖閣諸島にかかわる決議案が、「警備体制の強化を含め、あらゆる手だてを尽くすべきである」としており、「もっぱら物理的な対応を強化することに主眼をおいたものであり、看過することはできない」と指摘しました。
その上で穀田氏は、「国会がやるべきは、双方の政府に冷静な対応、外交的話し合いでの解決を求めることだ」と主張しました。