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2012年8月24日(金)

遺骨収集 国の責任で

シベリアなど抑留犠牲者追悼の集い

塩川議員あいさつ

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(写真)献花する元抑留者や遺族=23日、東京都千代田区

 シベリア・モンゴル抑留犠牲者追悼の集いが23日、国立千鳥ケ淵戦没者墓苑(東京都千代田区)で開かれ、元抑留者や遺族など100人を超える人が参列しました。ソ連による日本人捕虜・抑留被害者支援・記録センター(シベリア抑留者支援センター)などの民間団体がつくる実行委員会の主催。旧ソ連軍最高司令官スターリンが1945年、強制抑留指令を出した日に毎年、開いてきたもので、今年で10回目。

 2010年に成立した戦後強制抑留者特別措置法で元抑留者6万8800人が特別給付金を受け取り、実態調査などの基本指針も閣議決定されています。

 同センター世話人の池田幸一さん(91)が主催者を代表してあいさつ。国の責任で抑留数や死亡者数を明らかにし、シベリアなどに残る遺骨収集を行うことを強調。「平均年齢89歳の私たちに残された時間はわずか。国を挙げて責任を果たし、後世に悲劇を伝え、歴史の教訓を心に刻む仕組みが暦の上でも確立されることをのぞむ」と訴えました。

 父親の抑留体験をもとにした『凍りの掌(て)』を刊行した漫画家・おざわゆきさんが「次世代に生きるわれわれにできることは、抑留者の記憶を痛みとともに受け止め、伝えていくこと」と発言。抑留者の生への思いがこめられた『異国の丘』を献歌したバリトン歌手・古川精一さんも、おじへの追悼の言葉をのべました。

 日本共産党の塩川鉄也衆院議員のほか各党代表が来賓あいさつしました。


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