2012年8月23日(木)
オスプレイ訓練中止求めよ
井上議員 米いいなり 政府ただす
参院決算委
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日本共産党の井上哲士議員は22日の参院決算委員会で、米軍の垂直離着陸機オスプレイによる低空飛行訓練計画は日本の主権にも住民の安全にも反するアメリカいいなりだと追及し、中止を求めるよう迫りました。
井上氏は、7本のオスプレイ訓練ルートは自治体に連絡もなく米軍が設定していると指摘し、「日米地位協定のどこにそんな権利が定められているのか」と追及しました。玄葉光一郎外相は条文に規定されたものでなく「安保条約の目的からかんがみて行うもの」と答弁。井上氏は「明文規定もなく米軍が好き勝手に日本地図にルートの線を引く。これで主権国家といえるのか」と批判しました。
井上氏は、米国内での低空飛行訓練では事前にルートや計画が公表されて野生生物や遺跡への環境影響調査が行われ、米国のニューメキシコ州やハワイでのオスプレイの訓練が中止になった事実も示し、「訓練ルートや計画を公開させるべきだ」と迫りましたが、森本敏防衛相は「法体系が違う」と拒否。井上氏は「日本国民はアメリカの野生生物以下の扱いか」と批判しました。
井上氏はオスプレイの訓練内容として高度150メートル以下での「防御戦闘演習」や「低空戦術」が示され、日本の航空法が定める最低高度を守らない前提になっていることをあげ、「こんな危険な訓練をどこで行うのか」と質問。森本防衛相が「地図上明記できない」としつつ「米国の作戦の要請にもとづくもの」と述べたのに対し、井上氏は「どこの国の防衛大臣か。国民の安全より米国優先だ」と批判しました。