2012年8月20日(月)
オスプレイ飛行ルート
“訓練反対”相次ぐ
長野6市町村 井上参院議員らの調査に
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日本共産党国会議員団オスプレイ配備反対闘争本部の井上哲士参院議員は19日、長野県の飯山市、信濃町、長野市戸隠(とがくし)、木曽町、白馬村、木島平村を訪問し、住民や自治体幹部から聞き取りしました。オスプレイの低空飛行訓練ルート・ブルールートの周辺環境も視察。衆院北陸信越ブロックの藤野保史予定候補と、党県議団、小選挙区予定候補者、地方議員も同行しました。
ブルールートは、北アルプス、県北部、群馬県、新潟県を飛行予定。直下には学校や登山ルート、観光地があり、野生動物・高山植物など貴重な生態系があります。
ブルールートの飛行ポイントに位置する飯山市では、月岡寿男副市長らが応対。井上氏が低空飛行訓練の危険性や対応の無責任さを指摘すると、月岡副市長は、「住民の命を守る立場から、安全性の実証がされない限り、オスプレイの低空飛行訓練は反対です」と表明しました。
ルート真下に位置する信濃町では、住民20人や松木重博町長、松木昭一議長、静谷一男教育長と意見交換。「観光地で何かあれば取り返しがつかないことになる」(町長)、「住民の意見を聞くことが訓練の絶対条件だ」(議長)、「コース直下に、700人の小中学校がある」(教育長)とそろって訓練反対を表明しました。
長野市戸隠では今月9日に、木曽町では6、7月に低空飛行訓練が実施されたばかり。住民は、「直上で落雷があるほどの爆音が10秒ほど続いた」(戸隠)、「地上から100メートル付近を松本から名古屋方面に飛行していた」(木曽)との目撃情報を寄せました。
井上氏は、「アメリカ本国では許されないような、無謀な低空飛行をやめさせる共同を広げていきます」とし、藤野予定候補は、「オスプレイを飛ばさず、配備させないために、みなさんと力を合わせます」と語りました。