2012年8月20日(月)
子を大切にする学校・社会に
教育のつどい アピール発表し閉会
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神戸市内で開かれていた「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2012」は19日、3日間の日程を終え閉会しました。のべ7000人が参加しました。
全日本教職員組合など26団体でつくる実行委員会は同日、「子どもたちのいのちを慈しみ人間として大切にする学校・地域・社会をつくるために力を合わせましょう」とのアピールを発表しました。
アピールは、大津市の中学生自殺事件について「なぜこのようなことが起きてしまったのか」真摯(しんし)な討論と交流が行われたとしています。
そのなかで「いじめ」を暴力や人権侵害の問題としてとらえること、教職員が子どもの命と人権を守ることを何よりも大切にする感覚をとぎすますこと、子どもの中にこそ解決の力がありそれを引き出すことが大切なこと、保護者と教職員が力を合わせること、新自由主義的な「教育改革」の抜本的改善なくして根本的解決は難しいことなどが、「共感的に受け止められた」とのべています。
初めて「つどい」に参加した島根県の小学校教師(26)は「教師になって4年目ですが、現場は厳しくて、余裕がない。ここに来て、全国のいくつもの実践を聞いて、とても勉強になりました。先生方がみんな必死にやっていることもわかりました。本当にいい3日間になりました」と語っていました。