2012年8月10日(金)
「今を生きる」交流
教科研大会はじまる
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教育科学研究会(佐貫浩委員長)の再建60周年を記念する第51回全国大会が9日、東京・法政大学を会場に開会しました。11日まで3日間の日程です。
「はじめの集い」で基調提案に立った佐藤広美同会副委員長は、大津のいじめ事件に触れ、「(加害者は)なぜ罪の自覚ができないのか、(いじめられた側の)苦しみに思いをはせることができないのか。そのことを見すえる必要がある」とのべました。
さらに、福島の原発事故では「国は取り返しのつかない罪を犯したにもかかわらず、その罪を自覚することができない」と指摘。その一方で「社会のほうに問題があるのに自分の責任にしてしまう」ような日本の戦後の意識構造があり、それをどう克服していくかが教育実践の重要な課題になっていると指摘しました。
「今を生きる子ども・教師・大人たち」と題して各地からの参加者が発言。福島の高校教師と学童保育指導員は、原発事故で苦しめられている高校生の声や子どもたちの姿を語りました。
大阪の元教師は、教育基本条例の制定に反対した活動を報告しました。
詩人のアーサー・ビナードさんが記念講演しました。10、11両日は17の分科会が開かれます。