2012年8月9日(木)
核兵器廃絶 各国に迫ろう
世界大会・長崎 国際フォーラム開く
長崎市長あいさつ
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原水爆禁止2012年世界大会・長崎の国際交流フォーラム「核兵器全面禁止のために―政府とNGO(非政府組織)の対話」が8日、長崎市内で開かれました。アラブ連盟、マレーシア、メキシコの政府代表とオーストラリアの平和運動の代表がパネリストを務め、約220人の参加者と核兵器のない世界を実現するために何が必要なのかを討論しました。
野口邦和世界大会運営委員会代表が開会あいさつ。長崎市の田上富久市長と、岐阜県瑞穂市の堀孝正市長、大阪府高石市の阪口伸六市長が来賓あいさつしました。
マレーシアのマズラン・ムハンマド軍縮大使は、軍縮交渉の行き詰まりを打開する方策として、国連軍縮委員会(CD)にNGOの参加を認めるなどのアイデアを紹介。核兵器について、核保有国の国民の意識を高める必要があると力説しました。
メキシコのクロド・ヘレル駐日大使は、核軍縮が進展しない背景に、各国政府の政治的意思の欠如があると指摘しました。
核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)オーストラリア担当理事のティム・ライト氏は、ノルウェーが来年3月に開催する核兵器の残虐性に焦点をあてた国際会議が「成功すれば、核兵器禁止条約の交渉開始の土台となりうる」と期待を表明し、この会議に向けて各国政府に圧力をかけていく考えを明らかにしました。