2012年8月6日(月)
核兵器廃絶の展望語る
世界大会フォーラム 政府代表と参加者
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広島市で開かれている原水爆禁止2012年世界大会は5日、フォーラムや19のテーマに分かれた分科会、高校生参加企画などを行いました。参加者は、核兵器のない世界の実現に向け、世論と運動をさらに大きく広げようと交流しました。
非核・非同盟運動の先頭に立っている各国政府の代表を迎えて交流するフォーラム「核兵器全面禁止のために―政府とNGO(非政府組織)の対話」には、170人が参加。2010年の核不拡散条約(NPT)再検討会議で「核兵器のない世界の平和と安全」を実現することに合意した到達点をふまえて、核兵器廃絶の展望を語りあいました。
マレーシアのマズラン・ムハマンド軍縮大使は、核兵器廃絶に向けた国際政治のきびしい現状にふれて、「核兵器廃絶を(どう)実現するか。私もみなさん方から学びたい」とのべました。
キューバのホセ・フェルナンデス・デ・コシーオ駐日大使は、NGOの役割を高く評価し、「この国際的問題に対する適切な圧力につながっている」と強調しました。
メキシコのクロド・ヘレル駐日大使は、核兵器のない世界をどう実現するかの具体的な手だてが求められていると指摘したうえで、「市民社会の役割が重要だ」と期待を寄せました。
原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の高草木博代表理事は、「核兵器のない世界を実現するために政府だけでなくNGOからの大きな努力が必要だ」とのべ、署名運動や自国の政府に対する申し入れなど、引き続く活動への決意を語りました。