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2012年8月5日(日)

きょうの潮流

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 各地の「原発なくせ」行動に、インターネットが有力な役割を果たしています。集会を知らせるにも、一瞬のうちに何十万の人とつながれます▼参加者に細かい配慮があるのもいい。幼い子の手を引いた家族連れも参加しやすいように、国会大包囲行動でも一角に「ファミリーエリア」が設けられました▼国会行動といえば憲法16条の請願権規定を活用した国会請願デモがおこなわれますが、取り入れられた当初は画期的なことと受けとめられたようです。60年安保闘争の渦中にいた歴史学者・石母田正氏が「一つの活路を見出(いだ)した」とこう記しています▼「自分の足を国会へ運ぶところの請願という形式は、批判者が行動の場にうつることを意味する。マスコミはどうなろうと、われわれ自身の意志を直接国会にぶつけることとなる。人民にあたえられているもっとも初歩的な政治的権利である」(「安保闘争おぼえがき」)▼当時、東京大学職員組合委員長として足しげく国会に通った元東大教授の山口啓二さん(92)は官邸前行動に、「日本国民はおとなになった」と目を細めます。「あの頃、運動は激しければいいという考えで、子ども連れなんて冗談じゃなかった。今は、言いたいことを人数を集めることで表現しようとしている。静かに圧力をかけている」▼一つ変わらないのがマイメガホンとか。「紙をくるくるっとまるめてホチキスで止めて作ったもんです。僕も若くて元気なら行ってみたい」。官邸前行動に往年の闘士もつながっています。


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