2012年8月3日(金)
核兵器全面禁止の扉開こう
原水爆禁止2012年世界大会始まる 国際会議に外国政府代表も
原水爆禁止2012年世界大会の国際会議が2日、広島市で始まりました。今年の世界大会は、核兵器禁止条約の交渉開始を求める声が世界中に広がり、日本国内では原発事故を契機に、原発ゼロ・再稼働ノーの空前のたたかいが高揚するなかでの開催です。国際会議では、世界の反核・平和運動の代表とともに政府代表も加わり、運動を交流・発展させるために議論しました。3日間の予定で初日は220人が参加しました。全日程で20カ国から64人の海外代表が参加する予定です。
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今年の大会テーマは「核兵器のない平和で公正な世界のために」。開会総会では日本原水協の沢田昭二代表理事が、「核兵器全面禁止の入り口の扉を開く決定的に重要な時期の開催だ」と主催者あいさつ。日本被団協の藤森俊希(としき)事務局次長が、爆心地から2・3キロで被爆した経験をまじえ、「世界のみなさんと手を携え『自らを救い、人類の危機を救う』運動に力をつくす」と訴えました。
日本共産党の緒方靖夫副委員長も発言(要旨)。マレーシア、アラブ連盟の政府代表もそれぞれ、核兵器のない世界の実現をと訴え、「私たちの子どもたちが核兵器のない世界で暮らせる日が来るよう希望する」と述べました。
第1セッションでは「核兵器のない世界の実現、核兵器禁止条約の交渉開始、世論と運動の前進を」のテーマで討論。7人の導入発言者による各国での活動紹介や核兵器をめぐる情勢報告のあと、会場参加者から積極的な発言が相次ぎました。
日本原水協の安井正和事務局長は、「人類の生存のために、いま行動を」と強調。世界中で平和と民主主義、格差と貧困の打破などを求める人々の勇気ある行動と選択が変化をつくっていると評価し、「核兵器のない世界の扉を開くために、新たな飛躍をつくりましょう」と訴えました。
アンジェラ・ケイン国連軍縮問題担当上級代表は6日、世界大会に出席し、潘基文(パンギムン)国連事務総長のメッセージを代読する予定です。
世界大会には、マレーシアのナジブ・ラザク首相、メキシコのフェリーペ・カルデロン大統領、ニュージーランドのマレー・マカリー外務大臣、ベトナムのウォン・チュー・ルー国会副議長(ベトナム平和委員会会長)からメッセージが寄せられました。