2012年8月2日(木)
外環道は採算無視
無駄な公共事業復活批判
参院決算委 田村議員
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日本共産党の田村智子議員は7月30日の参院決算委員会で、消費税増税や社会保障の負担増を押し付けながら、東京外環道など無駄な公共事業を復活することは許されないと追及しました。
羽田雄一郎国土交通相は、渋滞解消や防災対策になると説明。田村氏は、都内の交通量は減少しており、地下40メートルの道路は大災害がおきれば進入禁止となると指摘。また、総事業費1兆2800億円のうち1兆340億円は税金であり、「採算を度外視して道路をつくれることになる。モラルハザード(倫理の欠如)だ」と迫ると、羽田国交相は「任務分担を明確にした」と釈明するだけでした。
さらに田村氏は、「外環の2」として地上部分の道路建設までねらわれており、住民との話し合いの最中に都が突然事業の一部認可申請を提出したことを批判。住民から怒りの声があがり、武蔵野市議会が全会一致で意見書を議決したことを示し、「認可すべきではない。地元住民の意見を尊重すべきだ」と主張しました。
羽田国交相は都の申請について「もう一度精査したい」と答え、「しっかりと(住民の)話を聞くべきだと思う」と述べました。