2012年8月1日(水)
オスプレイの自動回転機能
飛行訓練せず模擬のみ
赤嶺議員に防衛相
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森本敏防衛相は31日の衆院安全保障委員会で、垂直離着陸機オスプレイのオートローテーション(自動回転)機能について、部品の欠損や機体損傷の可能性をあげて、「実際の飛行機を使って訓練するのではなく、シミュレーション(模擬訓練)で体験することを通じて練度を高めるシステムになっている」と語りました。オスプレイの自動回転機能は、危険すぎて実証できないことを事実上認めたものです。日本共産党の赤嶺政賢議員の追及に答えました。
赤嶺氏は「オスプレイは現実の市街地を飛び、シミュレーションの世界を飛ぶのではない」と厳しく批判しました。
さらに赤嶺氏は、このシミュレーション訓練を行うためのコンテナが、オスプレイ配備が狙われる米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)に搬入されているのではないかと追及。米軍が作成した環境審査(レビュー)で示されているコンテナ型シミュレーター(模擬操縦装置)の設置場所に類似した建造物が設置されているとの報道を示して迫りました。
森本氏は「確認していない」としつつも、「シミュレーターがすえつけられるのは、飛行の安全に全体として寄与する」「パイロットの練度を一定にするためにごく自然の措置」などと居直りました。
赤嶺氏は「米兵の練度向上が沖縄では事件・事故につながってきた。日米安保と県民の命とどっちを大事にするのか、二者択一だ」と指摘。安全が確認できるまで飛ばさないとしながら、なし崩し的な配備に向けた動きを厳しく批判しました。