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2012年7月30日(月)

ゆうpress

楽しく計画「原発ノー」

やってみよッ 地元デモ

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 「原発いらない」「再稼働やめろ」―。全国各地でデモがわき起こるなか、「地元でデモをやりたい」「自分の意見をあらわしたい」という青年たちも増えています。デモを主催した人たちに、デモの魅力や困ったこと、アドバイスなどを聞きました。

 (栗原千鶴)


「止められる」確かな自信に

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和歌山 奥野亮平さん(31)

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 和歌山市内で22日に行われた「第1回原発さよなら行進」を主催しました。予想を超えた200人が集まってくれました。

 全国各地でデモが広がるなかで、親交があったミュージシャンから「和歌山でもやったら」と、声をかけられたのがきっかけです。

 デモに参加したことはあったし、とにかくやってみようかと。和歌山でも、原発を不安に思っている人はいるはずだし、誰でも集まれて、楽しくできる場所をつくりたかった。

 コースは和歌山の象徴を入れたいと思って「和歌山城」の近くを選びました。チラシやツイッター、口コミなどで告知すると「参加します」と、すぐ反応が返ってきました。待たれていたんだなと、実感しましたね。

 主催者として、小さい旗や横断幕を用意して貸し出しました。メガホンは友達が貸してくれたんですが、途中で電池が切れてしまって。これからやる人には予備の乾電池も用意をと伝えたいですね。(笑い)

 バスケットが大好きでしたが、最近はデモが日曜日にあるので、バスケには参加できなくて。いまは、バスケの勝ち負けに熱くなるより、原発を止めることに熱くなりたい。

 いま外に出ることの大切さを感じています。いろいろな考えの人に出会って、考え方も広がりました。

 デモをやろうか迷っている人は、一度やってみたらいいと思います。自分の自信にもなったし、(原発は)止められるという気持ちが確かなものになりました。政府は国民の声を聞くべきです。聞かないなら、いつまでもやりつづけます。

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@TwitNoNukesW


原発立地県で予想外の反応

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青森 杉大地さん(44)

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 青森は原発もあるし、関連会社で働いている人もたくさんいます。そんな街で22日のデモには約40人が参加したのですから、よく集まってくれたと思います。

 昨年10月、事情があって東京から生まれ故郷の青森に戻ってきました。東京ではデモに参加していたので抵抗感はなかったんです。でも東京に住んでいたときより原発は近くなったのに青森では、なかなか行動を起こせずにいたんです。

 首相官邸前の抗議行動には刺激を受けました。インターネット中継を見ていたら毎週、どんどん人が増えていった。ここまでできるのかと思ったし、何かやらなくちゃという気持ちになりました。

 デモの形態は、それぞれだと思います。自分は、敷居を低くして道端から人を引き出したいと思ったので、脱原発というシングルイシュー(ひとつの問題)を基本にして、関係ない旗やプラカードは遠慮してほしいと事前に告知しました。

 デモコース沿いのお店には、事前にデモのチラシを持ってあいさつにいきました。そうしたら「毎日でもやってくれ」という人がいたり、食べ物を扱っている人が何人も積極的に応援してくれたりと、思った以上の反応に驚きました。

 当日もうれしいことがあったんです。集合場所で自分の方をじっと見ていた青年がいたので、プラカードを勧めたら「家族がデモに参加してはいけないといっている。話だけでも聞きたいと思ってきた」といってくれた。

 デモをやりたいと考えている人は、ぜひ思い切って実行してみてください。そこから見えてくるものがたくさんあると思います。

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@TwitNoNukesAOMR


「なにかやりたい」が出発点

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大阪 八十島真奈さん(22)

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 デモには参加したことはありましたが、主催したのは初めてでした。

 東京では首相官邸前での原発やめろの抗議行動が盛り上がっているし、大阪でも何かやりたいねと友達と話になって。それが6月24日に大阪市内で開催した「野田NOだ」デモにつながり、7月22日には吹田市でもやりました。

 直接的に思いを表現できるのはデモなんじゃないかと思うんです。音楽やダンスが得意な人もいれば、絵を描くのが好きな人もいます。声を上げるだけじゃなく、いろいろな表現があっていい。自分の思いを、何らかの形で表せるのがデモだと思うのです。

 一方で、声を上げることで沿道の人も参加してくれたり、参加者が思いを共有できたりする。主催者も参加者も見ている人も元気になれるのがデモのいいところだと思います。

 今回、訴える内容は自然と決まっていきました。いま、政治が国民の声を聞かないじゃないですか。首相官邸前に、あんなにたくさんの人が集まって「原発いらない」と言っているのに再稼働をした。こんな政治は信じられません。全国で政治家への怒りが爆発してきている。

 それで私たちも野田さんに「やめて」というメッセージを送ろうということになりました。「やめて」には「原発やめて」とか「再稼働やめて」、「国民の声を無視するのはやめて」とかの思いがこもってる。

 いま思うと学生時代は、自分の視野が狭かったと思います。周りの学生のことしかみえていなかった。いまはデモ友もできて、新鮮な出会いもたくさんあります。これからも幅広い人たちと手をつないでいける運動をつくっていきたい。みなさんもぜひ、デモに挑戦してみてください。

ツイッターアカウント
@ZEROinOSAKA


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