2012年7月29日(日)
多様な学び方大事
不登校考える全国大会
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「第23回登校拒否・不登校を考える夏の全国大会2012in北海道」が28日、札幌市南区定山渓(じょうざんけい)で約500人が参加し、2日間の日程で始まりました。
「登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク」「フリースクール全国ネットワーク」が主催し、1990年に第1回大会を開催して以来、全国から子どもたちと父母らが登校拒否などについて交流・学習してきました。
1日目は、白梅学園大学の汐見稔幸学長が「多様な学びの場の創出をめざして」と題して講演しました。汐見氏は不登校について「ワンパターンの学び方を拒否する選択」だと説明し、学ぶ内容や方法を多様化していくことが大事であると強調しました。
不登校や引きこもりを経験した当事者が語る「子ども・若者シンポジウム」では13歳から24歳までの4人が、不登校になったきっかけや、親への思いなどを語りました。
フリースクールに通う女子中学生は自らの体験を振り返り「悩んでいる人は信頼できる人に相談してほしい」と呼びかけ、通信制高校に通う男子生徒は「不登校になったら、ゆっくり休むことが大事だと思う」と話しました。
親たちが語り合う「親シンポジウム」では4人の父母が体験を語りました。大会は29日に「小学生・中学生の不登校」「高校生の不登校と進路」などのテーマ別分科会を開きます。