2012年7月29日(日)
原水爆禁止2012年世界大会
19の分科会多彩に
来月5日福島・浪江町長の特別報告も
原水爆禁止2012年世界大会は8月5日、広島市内を中心に19の分科会・動く分科会、フォーラムを開きます。おもな内容を紹介します。
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ことしの世界大会は、核兵器禁止条約の交渉開始が国際政治の焦点となるもとで、政府と市民社会の運動との共同を発展させようと開かれます。
フォーラム「核兵器全面禁止のために―政府とNGOの対話」は、核兵器のない世界の実現にむけ非同盟諸国などの政府と草の根の運動が議論します。
「核兵器全面禁止のアピール」署名や原爆展のとりくみなど世界と日本の運動の経験を交流し、議論する分科会も準備されています。日本・ベトナム・インドの反核平和運動の代表が非核・平和のアジアの実現を話し合う分科会もあります。
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故をうけて、広島、長崎の被爆や世界の核被害の実相に改めて注目が集まっています。
分科会「被爆の実相普及―原爆展、被爆体験の継承」には海外の核被害者も参加、被爆の実相普及のとりくみを交流。被爆者援護・連帯の活動を話し合う分科会もあります。
原発からの撤退と自然エネルギーへの転換も世界大会のテーマです。シンポジウム「核兵器・原発 私たちの未来―原発からの撤退、自然エネルギーを考える」では、福島県浪江町の馬場有(たもつ)町長が特別報告。被爆者医療に携わってきた医師などがパネリストとなり学び、討論します。
分科会「核兵器と原発―放射線被害の根絶のために」では、各地の原発をなくすとりくみを交流し、核兵器と原発との関連について学びあいます。日本大学准教授の野口邦和氏が助言します。
反戦平和とくらし、原水爆禁止運動とのかかわりを考える分科会も開かれます。
分科会「非核平和の日本―非核三原則の実行・核密約破棄・米軍基地撤去」では、米国の「核の傘」から抜け、核兵器全面禁止へ世界をリードする日本をどうつくるかを議論します。憲法9条改悪反対の運動を交流する分科会もあります。
分科会「青年のひろば―学習・交流と被爆者訪問」は青年が被爆者を訪ね、体験を通して核兵器をなぜなくすべきかを学びます。
動く分科会は「岩国基地調査行動」「呉基地調査行動」「碑めぐり・遺跡めぐり・被爆の実相学習会」「被爆電車に乗って」「似島(にのしま) 少年少女のつどい」の五つ。
5日は全国高校生平和集会が開かれます。