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2012年7月28日(土)

国連「無人機は危険」

報告書 ソマリアでの米作戦

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 【ワシントン=小林俊哉】米国によるソマリアでの無人機攻撃で、同国の空の安全への懸念を指摘する報告書を国連ソマリア監視グループがまとめていたことが分かりました。1992年以来の国連安保理による武器禁輸措置に違反する可能性もあるとしています。

 同報告書は13日に安保理に提出されたもので、「ソマリアでの無人機使用に関する事例は2011年から12年にかけて増加している。いくつかの独立機関による調査では、米国の無人機の展開によるものだと指摘されている」と述べています。

 報告書は無人機が引き起こす安全性の問題も指摘。11年11月には、無人機が首都モガディシオと、近くの燃料保管施設地帯の上空を通過した事例を挙げ、「墜落の危険があり、無人機の軌道は安全保障上の深刻な脅威だ」と指摘しました。

 12年1月には、乗客乗員112人を乗せたボーイング737旅客機が、モガディシオ国際空港を離陸直後に、無人機と衝突寸前の事態となった例を指摘。12年2月にも、米国の無人機がモガディシオのホダン地区に墜落したとしています。

 同報告書は、米政府の責任を直接指摘してはいませんが、「無人機の搬入、使用は、武器禁輸に対する潜在的違反を表す」と明記しています。

 米紙ワシントン・ポスト25日付は、米政府が国際テロ組織アルカイダ系の組織に対する“対テロ作戦”の一環として、ソマリア上空での秘密無人機作戦を強化していると報じています。同国での無人機作戦は、米空軍が昨年、隣国エチオピアに新基地を開設した後に強化され、北面するジブチでの無人機作戦を補完するものだと指摘しています。


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