2012年7月22日(日)
ホンモノの地方自治を
第54回自治体学校始まる
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「みんなでつくるホンモノの地方自治」をテーマに第54回自治体学校が21日、静岡県浜松市で3日間の日程で始まりました。自治体労働者、地方議員、研究者ら約1000人が参加しました。
自治体学校の中嶋信学校長(徳島大学名誉教授)は、「住民と一緒に状況を切り開くような希望を語る人、それを自治体で実現するような力を育てる人が必要だ」とのべ、「ニセモノの自治が横行している。これを乗り越えるための新しい技をみがきたい」とあいさつしました。
パネル討論では自治体労働者など4人のパネリストが発言。福祉事務所の現場からの生活保護問題の実態報告、福島の原発事故の中で浮き彫りになった地方自治体の役割や政府への怒り、今後の原発ゼロのたたかいの展望が語られました。
静岡大学の川瀬憲子教授は「『分権改革』と地方財政」をテーマに総括講演を行いました。川瀬氏は、「徹底的な市場原理主義によってこの10年間で所得格差や地域間格差が拡大し、地方切り捨ての時代に転換してきた」と指摘。「分権改革」や市町村合併がもたらした住民や自治体への影響を歴史的にひもとき、静岡市や浜松市の事例を交えながら解説しました。