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2012年7月20日(金)

九州豪雨

堤防の改修急いで

共産党が調査 被災者訴え

大分県の2市

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(写真)伊藤自治会長(左から3人目)から被害状況を聞く仁比氏(右から2人目)=19日、大分県日田市

 日本共産党の仁比聡平参院比例予定候補は19日、今月3日と14日に連続して豪雨災害に襲われた大分県日田、中津両市を訪れ、被災者から被害の実態や要望を聞きました。日田市の大谷敏彰、日隈知重、権藤清子、中津市の荒木ひろ子、川内やちよ、三上英範の各市議がそれぞれ同行しました。

 両市の対策本部によると14日の豪雨では、日田市で1人が死亡。建物の被害は、日田市では床上・床下浸水847棟、全半壊が25棟、中津市では床上・床下浸水が402棟、全半壊は14棟となっています。

 日田市吹上町では、国の管理する花月川沿いの堤防が未整備のままで氾濫した現場を調査。自治会長の伊藤高樹さんは「同じ被害を繰り返さないよう早急に対策を取ってほしい」と訴えました。

 堤防が決壊し、集落に浸水した筑後川の支流、吾々路(ごごろ)川上流では、住民らが「この堤防は大正時代の水害後に建設されたもの。早く改修してほしい」と述べました。

 中津市山国町では、住民が「片付けようにも人手が全然足りない」、堤防決壊現場近くの女性は「また川があふれれば被害を受けます。まるで川底に暮らしているような心地です」と話しました。

 仁比氏らは「党としても被災者支援に全力を尽くしたい。行政にも被害の実態をきちんとつかみ対策と見通しを示すよう強く求めていきたい」と強調しました。

“天気情報 避難所に”

福岡県の2市

 日本共産党の田村貴昭衆院九州・沖縄ブロック比例予定候補と仁比聡平参院比例予定候補は18日、豪雨で大きな被害を受けた福岡県八女、柳川両市を調査、被災者を見舞うとともに自治体を激励し、意見を交換しました。江口まなぶ衆院福岡7区予定候補や松崎辰義、森茂生八女市議、梅ア和弘柳川市議、岡野隆党県委員長らが同行しました。

 柳川市の石橋義浩副市長から被害の説明を受け、田村氏は「泥出し作業のボランティア組織など共産党も被災者支援に全力をあげます」と語り、仁比氏は「有明海へ流れ出した倒木処理、ノリ養殖業復興に力を合わせましょう」と語りました。

 柳川市中山地区は、堤防決壊で泥水が屋内まで流れ込んだため、多くの家がベニヤ板の上にビニールシートを張って寝る場所をやっと確保。トマト栽培のビニールハウスなども壊滅的で、復旧の手が回らないといいます。

 八女市は死者2人、旧星野、黒木、上陽、立花の各町村は全壊20棟、床上浸水105棟、道路の損壊120カ所の被害が確認されていますが、全体の調査はこれから。三田村統之市長は「ライフライン復旧に全力であたっている」と語りました。

 地滑りの危険のため上原地区の6世帯23人が避難の公民館では被災者と懇談。電気・水道は復旧したものの、「テレビがなく携帯もつながらないので天気予報など必要な情報も得られない」といいます。田村氏らは早速、星野支所を訪れ、テレビと災害緊急電話の設置を要望しました。


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