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2012年7月16日(月)

きょうの潮流

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 再稼働で注目を集める関西電力大飯原発(福井県おおい町)のある若狭湾沿岸部。6カ所15基もの原子力発電所が集中し“原発銀座”と呼ばれています。原発に必ずといっていいほど併設されているのが安全宣伝のための施設です▼「安全を守る。それは私の使命、我が社の使命」。美浜町にある関電美浜原発の原子力PRセンターを訪ねると、やたらと「安全」の文字が目立ちます。「安全対策の基本」「安全の誓い」…。これでもかと「安全」を強調した説明文付きの展示物▼しかし、美浜原発は、過去に重大事故を引き起こしています。2004年8月9日のこと。3号機の冷却系配管の破裂による高温蒸気の噴出で死亡5人・重軽傷6人という大惨事に▼主な原因は、過去のアメリカでの破裂事故を認識しながら、「安全神話」で対策を軽視したこと。そのために破裂部分は27年間もまったく点検がされず、配管の劣化が放置されたのです▼PRセンターの説明文は「再発防止策を確実に実施」しているとうたい、「点検リストの整備」など29項目の対策を細かくあげています。しかし、東京電力福島原発事故を目の当たりにした私たちにとって「安全神話」は、とうてい信じられない▼ちなみに、大飯原発の宣伝施設も訪ねたかったのですが「いろいろありまして、しばらく休館しております」と美浜の担当者。どうやら再稼働に反対する市民の来館が迷惑のようです。安全宣伝すら自らの都合しだいとは。ますます信用できなくなりました。


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