2012年7月14日(土)
生徒アンケート公表
市議会で緊急報告・質疑
大津いじめ
いじめを受けていた大津市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した事件で、同市議会教育厚生常任委員会は13日、緊急特別報告と質疑を行いました。同委員会で市教育委員会は、学校が行った生徒アンケートを公表しました。
アンケートは、男子生徒が自殺した昨年10月と11月に行ったもの。1回目のアンケートでは、いじめたとされる同級生3人が男子生徒に「万引きをさせた」「死んだハチを食べさせた」など、2回目のアンケートでは「自殺の練習といって首をしめる。葬式ごっこ」など、周囲の生徒らが見聞きした内容が書かれています。
質疑で、日本共産党の佐々木松一市議は、越直美市長がいじめと自殺との間に因果関係があったと発言している一方、澤村憲次教育長が因果関係については明らかでないとしている点をただしました。
澤村教育長は、自殺の要因として学校だけでなく本人や家庭の問題を含め全体を明らかにする必要があり、「今の時点では因果関係を判断できない」と答弁。市が設置する専門家でつくる第三者委員会で調査するとのべました。
佐々木市議はまた、いじめ問題を解決するためには、教員の資質だけを問題にするのではなく、労働条件を含めて「教員が育っていけるように改善すべきだ」と指摘しました。