2012年7月11日(水)
災害対処に米軍も
都23区訓練 大規模演習の一環
陸上自衛隊第1普通科連隊(練馬駐屯地、東京都練馬区)が16、17の両日に実施を計画している災害対処訓練(23区展開訓練)が、陸海空3自衛隊と在日米軍、政府機関、自治体を含む大規模演習の一環であることが、10日までにわかりました。
これは平和団体や関係自治体の議員らが練馬駐屯地に行った要請に対する自衛隊や、日本共産党の塩川鉄也衆院議員に対する防衛省の説明により明らかになりました。
計画されている演習は自衛隊制服組のトップ、統合幕僚長が統裁官となる、2012年度の自衛隊統合防災演習(指揮所演習)です。統合幕僚監部のある市ケ谷駐屯地(東京都新宿区)と統合任務部隊司令部の陸自東部方面総監部のある朝霞駐屯地を中心に16〜24日まで約5000人が参加します。23区展開訓練はその一部で、第1師団が初動の情報収集や人命救助を担い、師団司令部が指揮所演習(図上演習)を、第1普通科連隊は実際に部隊を動かす実動訓練を実施します。
第1師団所属の第34普通科連隊(静岡県御殿場市)と第32普通科連隊(さいたま市)なども東京へ集結する訓練を実施します。
32普連については、自衛隊側から埼玉県朝霞市に対して、16日午前11時〜午後4時に、さいたま市の大宮駐屯地から朝霞駐屯地(東京都練馬区、埼玉県朝霞、和光、新座3市)へ50人が徒歩で移動する訓練を実施することを通知しています。
在日米軍は、市ケ谷駐屯地に在日米軍司令部(横田基地、東京都)から、朝霞駐屯地にキャンプ座間(神奈川県)の在日陸軍から参加予定です。