2012年7月7日(土)
日本の前途 語り合う
滋賀宗教人の会 市田書記局長迎え懇談会
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滋賀宗教人の会(滋賀宗教人・日本共産党を支持する会)は6日、日本共産党の市田忠義書記局長を迎えて、「日本の前途を語り合う 宗教人と日本共産党との懇談会」を滋賀県近江八幡市で開きました。福家英明・園城寺(三井寺)長吏ら8氏が呼びかけたものです。
雨をついて、僧侶や住職、牧師らが詰めかけ、いすを出すなどして120人余が会場を埋め、いまの政治情勢や党への意見や質問が続々出されました。
市田氏は、空前の規模で広がる大飯原発再稼働反対の動きを紹介し、「あらゆる分野で国民の怒りが沸騰し、かつてないたたかいがわき起こっている」と強調。一方で、民主・自民・公明が3党談合で消費税増税法案を強行採決したばかりでなく、凍結していた新幹線計画を進め、新たな大型開発を進めようとしていると批判しました。
いま政治がやるべきことは「原発ゼロ」へ向けた政治の決断であり、消費税増税に頼らない財政再建と社会保障を拡充する道を国民に示すことだと指摘。無駄遣い一掃、能力に応じた負担を原則にする民主的な税制で社会保障と国の財政を立て直す党の道筋を語りました。
会場からは「市田さんの宗教観を聞きたい」「若い人のエネルギーとどう向き合うか」「人類と核は共存できるのか」と次々に手があがりました。
市田氏は、本願寺系の龍谷大学に勤務していた経験にも触れながら、宗教についての党の考え方をのべ、質問の一つひとつに丁寧に答えました。党綱領に「信教の自由を擁護し、政教分離の原則の徹底をはかる」を明記した政党であり、「政治の行き詰まりを打破する展望を示す唯一の党が日本共産党です。展望を語れば、これほど面白い情勢はありません。世界観の違いを超え、人の命と平和、真実を何より大事にする宗教者のみなさんと力を合わせてご一緒に世直しをしましょう」と心から呼びかけました。
クリスチャンの母も戦後ずっと戦争に反対してきたという女性(63)=大津市=は「市田さんと同じように子どものころから貧しい中で育ちました。貧しい人の立場にたってきたイエスさまと共産党の立場は一緒だと思います」と話していました。