2012年7月4日(水)
全野党で民主化加速
ミャンマー スー・チー氏会見
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【ヤンゴン=面川誠】ミャンマーの最大野党・国民民主連盟(NLD)のアウン・サン・スー・チー議長は3日、先月の欧州歴訪からの帰国後初めての記者会見をヤンゴンのNLD本部で開き、連邦議会の全野党を結束させて「自分が指導者として役割を果たす用意がある」と述べました。
連邦議会は4日から再開します。議会にはNLDから分かれた国民民主勢力(NDF)や少数民族政党など多くの野党がありますが、議席の約8割は軍政後継与党・連邦団結発展党(USDP)。スー・チー氏は全野党が協力して民主化を加速させる考えを示しました。
会見に同席したニャン・ウィン報道官は、1988年のNLD結党以来はじめてとなる全国大会を今年中に開く予定だと明らかにしました。
テイン・セイン大統領が3日に80人の特赦を発表したことに関して、「NLDの集計では330人の政治囚がまだ獄中にいる」と指摘しました。
スー・チー氏は欧州5カ国歴訪について、「すべての国がミャンマーの発展を支援したいと表明した」と述べ、「多くの制裁が停止されたので、これを実のある成果につなげなければならない」と強調しました。