2012年7月2日(月)
共産党の躍進で米国言いなり・財界中心の害悪断ち切る新しい政治への大転換を
茨城・つくば演説会 志位委員長訴え
日本共産党茨城県委員会は1日、つくば市のつくば国際会議場で志位和夫委員長を迎えた演説会を開きました。会場は第2会場まで満席に。齋藤浩県医師会長と秋山豊JA茨城県中央会専務理事が来賓あいさつし、北茨城市の豊田稔市長と東海村の村上達也村長がメッセージを寄せました。
消費税増税ストップ 原発ゼロの日本へ
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志位氏は財界・米国中心の「二つの害悪」を断ち切れば開ける展望―党の日本改革のビジョンを示し、「この仕事にともに取り組もうではありませんか」と入党を呼びかけました。
演説のなかで志位氏は大飯(おおい)原発の再稼働問題に言及し、「『安全神話』を復活させ、電力不足で国民を脅し、再稼働に突き進むのは許されない。いまからでも再稼働方針は撤回せよと求めていきたい」と語りました。
4万5千人、20万人と回を重ねるごとに増えている再稼働に反対する官邸前行動を取り上げた志位氏は「普通の市民が抗議の声をあげ、政治の理不尽へ意思表示を始めました。戦後政治のなかでも歴史的な事態が始まったと思います」と述べました。他方で、首相が抗議の声を「大きな音だね」と語ったことにもふれて、「あれだけの真剣な声を『音』としか聞こえないのは情けない」と指摘すると笑いとともに大きな拍手が湧きました。
民自公3党の「密室談合」で強行した消費税大増税と社会保障大改悪法案の衆院採決に話を進めた志位氏は、「何より民意に背くものだ」「3党の暴挙に怒りを込めて抗議を突きつけたい」と厳しく批判しました。「巨大メディアが『決められない政治』といいますが、『悪い政治は決めてほしくない』というのが、国民の声ではないでしょうか」と問いかけると、「本当にそうだ」の声援が。
同法案がむき出しの形で消費税大増税だけが残る一方、社会保障が「自助」「自己責任」に大改悪されることを解明。「憲法25条に真っ向から背く内容は許すわけにいかない。たたかいはこれからです。国会内外の力をあわせ、廃案に追い込もうではありませんか」と力を込めると、「よし」の声援とひときわ大きな拍手が寄せられました。
塩川鉄也衆院議員と梅村早江子衆院北関東比例予定候補、県内の小選挙区予定候補3氏が決意表明しました。
梅村氏は、消費税増税法案をめぐる情勢を報告し「参議院では必ず廃案に追い込みましょう」と訴えました。
塩川氏は「野田(佳彦)首相は消費税増税に『いのちをかける』と言うが、増税でいのちがかかっているのは国民の方ではないか」と指摘。来るべき総選挙で、北関東比例ブロックで党2議席獲得のため全力で奮闘する決意を述べました。
来賓のあいさつで齋藤氏は、アメリカ言いなりの日本政府を厳しく批判し「将来の日本を考え、正論を述べる人を議会に送り込むことが最も大事なことです」と話しました。
秋山氏は「TPP(環太平洋連携協定)問題の根源には暴走するアメリカの金融資本と大企業が存在する」と強調。「TPP参加は絶対に認めてはいけない」と訴えました。