2012年6月30日(土)
各地で官邸包囲に呼応
大阪 関電本店前に市民
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「再稼働反対 原発いらない いますぐ廃炉」。29日、夕闇が迫る大阪市北区の関西電力本店前に市民が包囲行動をくり広げました。インターネット上で呼びかけ、集まった2200人は90分にわたって、声を振り絞り続けました。
手づくりのプラカードやのぼり、横断幕を持った勤労者、青年、子どもが訴えました。日本共産党の宮本岳志衆院議員が国会からかけつけ、北山良三党大阪市議団長らと行動の輪に加わりました。
「去年教えた学生も参加している」と話すのは立命館大学講師の男性(62)。「仲間を誘ってきている。運動が広がっている」と語りました。
西宮市の男性(70)は、新聞の関電株主総会包囲記事の切り抜きをビラにして配っていました。「地域でも配っています。声の限り叫んで帰ります。原発は知れば知るほど危ない。廃止するしかない」
市内に住む文佐榮さんは「再稼働撤回してください」と関電本店に向かって、声をからして訴えました。
会社に戻る途中だという旅行会社に勤める女性(42)は「原発はいらないというのはその通りです」と共感していました。
京都でも
京都でも同日、労組・団体でつくる「原発ゼロをめざす京都ネットワーク」(準備会)と京都府・滋賀県の市民ら300人以上が京都市の関電京都支店前に続々と集まり、抗議行動や署名を繰り広げました。
名古屋も
名古屋市の関電東海支社前でも29日の夕刻、300人以上の参加者が再稼働への抗議行動を行いました。横断幕やプラカードで歩道を埋め尽くした人々は、「原発いらない」「いのちを守れ」と唱和しました。「ツイッター」で集った市民有志は、毎週金曜日に数十人規模で訴え続けてきましたが、今回の人数はいままでを大きくしのぎます。
一団の真ん中でシュプレヒコールの音頭を取る女性(40)は、「政府は無理やりにでも再稼働すれば国民はあきらめるんじゃないか、とでも言わんばかりですけど、馬鹿にしないでほしい。行動をしつこく繰り返すことで仲間も増えましたし、それがまた私たちにとって力となって返ってくる。原発がなくなるまで声をあげたい」といいます。