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2012年6月30日(土)

オスプレイ配備通告

米政府 7月下旬に岩国搬入

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 米国は29日、米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイの日本への配備を正式に通告する「接受国通報」を行いました。日本側は「安保条約上、日本側にマンデート(権限)はない」(森本敏防衛相)として、配備を容認する姿勢です。


 通報によれば、米国は2012年10月以降、普天間基地(沖縄県宜野湾市)に配備されているCH46ヘリ24機のうち12機をオスプレイと交代。来年夏ごろ残り12機を交代して本格運用に入ります。

 また、オスプレイを積載した貨物船が週明けに米本土を出港し、約3週間かけて7月下旬に岩国基地(山口県)に陸揚げされます。

 当初は同基地で機体を組み立てて2週間程度の試験飛行を行い、8月に普天間基地へ移動する計画でしたが、今年4月にモロッコ、6月に米フロリダ州で墜落事故が相次ぎました。これを受けた日米間の協議で、事故の「調査結果が日本政府に提供され、飛行運用の安全性が再確認されるまで」試験飛行を行わないことで合意しました。

 調査結果は8月に提供される見通しですが、これを受けて最終的に「安全性」を確認するのは米側です。

 米軍が13日に公表したオスプレイ配備の「環境レビュー」では、普天間基地を拠点に沖縄県内69カ所のヘリ着陸帯や本土の七つの低空飛行訓練ルートでも訓練を定期的に行うことが想定されています。配備に全国で反対や懸念の声が高まっています。森本防衛相は30日から7月1日にかけて沖縄県と岩国市を訪問して配備を要請しますが、29日の会見で「(説得できる)自信はない」と述べました。

常軌逸した暴挙

 米軍普天間基地がある沖縄県宜野湾(ぎのわん)市在住の西里ひろ子・新日本婦人の会県本部会長の話 宜野湾市に住んで40年。早朝深夜を問わずバリバリっというものすごい爆音に、墜落事故の恐怖を身近に感じて暮らす日々が続いています。オスプレイ配備は非常識で、ありえないことです。正式に配備通告があったと聞いて、常軌を逸した暴挙としかいいようがありません。ただあきれるばかりです。絶対に食い止めてやる、配備させるものかとの思いでいっぱいです。

基地強化やめよ

 山口県岩国市の「住民投票を力にする会」の吉岡光則代表の話 沖縄配備後も岩国基地に「分遣隊」を派遣し、低空飛行訓練も行うことを米軍側は明らかにしています。これ以上の基地機能強化は岩国でもごめんです。毎週金曜日、街頭で配備反対を訴えていますが、市民の間で反対の声が広がっているのを実感しています。7月22日に岩国市で開く「オスプレイ配備反対緊急集会」も成功させ、粘り強くたたかっていく決意です。

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