2012年6月29日(金)
大飯原発再稼働は中止を
会見で志位委員長 空前の運動受け止めよ
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日本共産党の志位和夫委員長は28日、国会内で記者会見し、関西電力が政府の決定を受けて大飯原発(福井県おおい町)3号機を7月1日夜に再稼働させる手続きを進めていることについて、「空前の規模でわき起こっている反対運動を正面から受け止め、再稼働は中止すべきだ」と主張しました。
志位氏は、22日に官邸前で4万5千人を超える人々が再稼働反対の声をあげ、首相も予算委員会で「声が聞こえた」と答弁したことに言及。24日に首相の選挙区である千葉県船橋市で開かれた集会にも2250人が集まり、同市では空前の規模となったことをあげ、「私自身、これらの行動に参加し、きわめて真剣でひたむきで、創意的な運動が広がっていることを感じた。日本の歴史を大きく変える力を発揮しつつあると思う。こういう怒りの声に正面から向き合うべきだ」と強調しました。
そのうえで志位氏は、「再稼働の決定は最悪の形で『安全神話』を復活させ、国民を『電力不足』で脅しつける卑劣なものだ。いまからでも撤回し、再稼働中止の決断をすべきだ」と述べました。
志位氏はまた、7月16日に「さようなら原発」の大集会が計画され、その成功のために7月2日に交流集会が準備されていることをあげて、「いまなすべきは再稼働ではなく、『原発ゼロ』への政治決断だ。7月16日の集会が空前の規模になるよう、一翼を担って力を尽くしたい」と強調しました。