2012年6月28日(木)
区長が統一協会と関係
大阪・住吉 橋下市長が公募で登用
大阪市の橋下徹市長がすすめた公募区長24人が21日に発表されました。そのなかに霊感商法など反社会的行為が問題になっている統一協会(世界基督教統一神霊協会)と深い関係のある人物が含まれていることが27日、本紙の調べで明らかになりました。
統一協会との関係が指摘されているのは、住吉区長に就任する吉田康人氏(47)です。同氏は、大阪府高槻市議を1期目の任期中に辞職し、衆院大阪10区補選(02年10月)、高槻市長選(03年、07年、11年)に立候補し、いずれも落選しています。
インターネットの吉田氏のブログには、統一協会創設者の文鮮明が提唱した学生組織ワールドカープ・ジャパン(全国大学連合原理研究会)で、松波孝幸会長の講演会に招待され、親睦会にも参加したと記述。「年に一度は松波会長のお話を拝聴しています」(05年11月27日)と書いていました。
統一協会関連団体の世界平和超宗教超国家連合の機関紙「平和大使」にも登場(03年10月号)。文鮮明夫妻が00年に国賓として訪問したマーシャル諸島共和国へ、同大阪府連合会東大阪支部が行った親善交流ツアー(03年8月)で吉田氏がツアーの団長だったことが記載されています。
吉田氏は06年12月28日、吉田氏を統一協会の信者だと指摘した対立市長候補陣営代表者への反論の文書で、「誹謗(ひぼう)中傷」としつつ、「過去に、私が、世界平和連合などが主催するセレモニー、講演会、勉強会、国際交流事業などに来賓、講師、聴衆などとして参加した」「世界平和連合に所属する者数名がボランティアとして個人的に吉田康人の政治活動や選挙活動に参加したこと」があると認めています。