2012年6月28日(木)
原発再稼働やめろ 官邸前抗議行動
ツイッター規模超えて参加増
首都圏反原発連合の有志がよびかけておこなわれている「再稼働決定を撤回せよ! 首相官邸前抗議行動」が、これまでにない広がりとなって野田内閣を包囲しています。インターネットのツイッターを通じて、子から親へ、親から子へ、友だちから友だちへ、職場の仲間と一緒に、各種の報道を見て参加者が増え続け、「野田首相の再稼働決定は、怒りに火をつけた」といい交わされています。
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思い伝えたい
官邸前の抗議行動は3月から始まりました。ツイッターによって案内を拡散。金曜日午後6時からの行動は、1000人前後で続けられてきました。ツイッターによる拡散数を参加者数が初めて上回ったのが今月15日の行動でした。8600余の拡散数に対して1万2000人が参加しました。1週間後の22日は1万4000余の拡散数で参加者数は4万5000人に飛躍しました。「初めてデモに参加した」という人が少なくありません。
首都圏反原発連合の有志は22日夜、報道機関に対して「主催者のメッセージ」を発信しました。
「3月から続けてきたこの行動は、6月に入ってからはツイッター等の情報ツールを使わない人々にまでひろがり、その参加者数の膨らみは、大きなうねりになっています。この人びとの想(おも)いを、私たちはさらなる市民の参加の広がりにつなげて、政府が市民の声に応える日まで、抗議行動を続けていきます」
野田首相は25日、社会保障・税特別委員会での答弁で「毎週金曜日、官邸周辺でデモがおこなわれ、シュプレヒコールもよく聞こえている」とのべました。
抗議行動を主催する首都圏反原発連合は、「首都圏でデモなどを主催しているグループや個人が力を合わせようと、2011年9月に立ち上がったネットワーク(連絡網)」(同連合のブログから)です。13のグループ(別項)と個人でつくっています。抗議行動が終了した後に次におこなわれる緊急行動の計画を立てることになっているため、「有志」が主催する形にして臨機応変の運営をしています。
官邸前行動に参加し、参加者の整理などを手伝っている全国労働組合総連合(全労連)青年部の五十嵐建一書記長(34)は「参加者の列がどんどん伸び、後ろのほうからも自然に『原発いらない』とコールが起きます。そのコールが途切れることなく続くことに、みんなの真剣さを感じます。とにかくみんな、自分の思いを訴えたい一心で結集しているんです」と話します。
■飛躍した参加者数
5月18日 官邸前抗議行動に1000人が参加
25日 官邸前抗議行動に700人が参加
30日 野田首相、「私の責任で(再稼働を)判断する」と表明
6月1日 官邸前行動に2700人が参加
8日 野田首相が会見で「再起動すべきというのが私の判断」と表明。官邸前抗議行動に4000人余が参加
15日 官邸前抗議行動に1万2000人が参加
16日 野田内閣、再稼働を決定
22日 官邸前抗議行動に4万5000人が参加
■首都圏反原発連合構成団体
・Act 311 Japan
・安心安全な未来をこどもたちにオーケストラ
・「怒りのドラムデモ」実行委員会
・エネルギーシフトパレード
・くにたちデモンストレーションやろう会
・「原発やめろデモ!!!!!」関係個人有志
・「脱原発杉並」有志
・たんぽぽ舎
・TwitNoNukes
・NO NUKES MORE HEARTS
・パパママぼくの脱原発ウオーク
・野菜にも一言いわせて!原発さよならデモ
・LOFT PROJECT
あすも抗議行動します 官邸・関電本店前
首都圏反原発連合の有志は、29日(金)午後6時から、官邸前で抗議行動を計画しています。22日の規模を上回る参加で「大飯原発再稼働決定を撤回せよ」の声を野田内閣に突きつけよう、と呼びかけています。
大阪の市民たちも、同日同時刻から関西電力本店前(大阪市北区中之島3丁目)で抗議行動をおこないます。