2012年6月26日(火)
従事員の賃下げやめよ
競馬法改正案可決で紙議員
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日本共産党の紙智子議員は19日の参院農林水産委員会で、中央競馬会が馬券販売払戻業務を行っている従事員の賃金(日給)の3%引き下げについて取り上げ、「一方的な引き下げが二度と起こらないように中央競馬会を指導すべきだ」と求めました。
紙氏は「中央競馬会が自らの経営失敗を従事員の賃金にしわ寄せしている」と批判し、農水省はこれまで従事員を「競馬サークルのなかで非常に重要な役割を果たしている」と評価していたことを強調。郡司彰農水相は「(経営者側と従事員側が)歩み寄って話し合いができるように努力していく」と述べるにとどまりました。
紙氏は、現在の中央・地方競馬の経営危機について、当てるのが難しい高配当馬券「3連単」など投票システムの複雑化がファン離れを起こしたとしている経済雑誌の指摘を紹介。「ギャンブル性の強化による増収策に依拠する競馬のあり方を見直し、スポーツとして多くの国民が楽しめる健全な競馬振興をすすめるべきだ」と主張しました。
同委員会では地方競馬に対する必要な支援の延長などを定めた競馬法改正案が、日本共産党を含む賛成多数で可決。養蜂(ほう)振興法の改正案も全会一致で可決しました。